作陶展のこと・・・・老人ホーム紹介センター東海

老人ホーム紹介センター東海の小川です。

 ここ数日陶芸のことをブログしています。陶芸は大雑把に言いますと、土・釉薬の選択により幾通りもの表情が器に出ます。もちろん焼成方法は出来上がりに大きく影響します。土は粒の粗いもの、細かいもの、色の黒い(鉄分の含有量大)もの白いものがあります。それを練って成形します。釉薬は1200度以上で解けてガラス質なるよう調合します。色を出すために、鉄・銅・コバルト等を少量加えます。焼成はヒートカーブ、最高温度、冷却方法、そして酸化で焼くか不完全燃焼状態の還元又はその中間で焼くかによって、鉄は黄色~赤褐色、銅は緑~赤色と多彩に変化します。出来上がりは炎に聞いてくれとなります。

 陶芸は土×釉薬×焼成の組み合わせでバリエーションが多くなり且つ複雑、そのため私の時間の過ごし方の一つとして、終生これを趣味としてやっていこうと思っています。話は変わりますが、長くやっていますと惰性的になり又慢心も起こります。その惰性や慢心を戒めた言葉「初心忘れるべからず」この言葉は室町時代に能を大成させた世阿弥の書「花鏡」の奥の段に出てきます。・・・「しかれば当流に万能一徳の一句。初心忘れるべからず。この句、三ヶ条の口伝あり。是非とも初心忘れるべからず。時々の初心を忘れるべからず。老後の初心忘れるべからず。この三、よくよく口伝すべし」・・・・「初心」とは、自分の未熟さを知ることです。どんなに高みになっても(私のレベルでは高みの言葉は到底当たりませんが)それを忘れてはいけない。生涯一道に精進せよということだそうです。慢心・妥協することなくいくつになっても自分自身の行いを省みて生涯精進したいと思っています。

Page top