老人ホーム紹介センター東海の小川です。介護関連のNEWSからセルフネグスト(自己放任・・・必要な医療や介護の支援を拒むこと)についてふれたいと思います。ニッセイ基礎研究所の調査では、2010年高齢者が孤立死した事例の765件のうち、8割が生前にセルフネグストだった可能性があたりました。セルフネグスト何が問題かといいますと、この状態を放置しますと健康や地域安全を損なう事故や命を落とすことにつながります。昨年岐阜市で一家3人の遺体が見つかったケースがあり、注目されています。ではどうすればいかといますと住民の見守り活動(民生委員の活動等)、水道事業者の検針、新聞配達時の気付きの機会を活用し、異変をつかむ、その内容を地域包括支援センター、社会協議会などに連絡するなどがあります。もちろん支援を拒否される可能性がありますので、粘り強くサービス受けるよう促す、見守る必要があります。
先日地域包括支援センターから私にある支援の依頼がありました。ご主人は難病があり症状が重くなりつつあり、日常生活が困難になってきている。奥様は外国人で日本語が十分理解できない、生活費は国の援助で成り立っている状態です。依頼の内容としてこのままでは危険な状態になるので、ご主人を受け入れてくれる介護施設を探してほしい。依頼の翌日ご本人と奥様に面会しましたが、ご自身の意思がはっきりしない状態でしたが、入居可能な施設見学にお連れしました。その中から希望される施設は決まりました。しかし問題は残る奥様の生活の確立についてをどうするか、市の福祉課にご夫婦を伴い、奥様の今後の生活についての相談、介護施設の入居の許可、世帯分離の手続、入居にあたっての事前の健康診断及び今後の難病治療通院方法、引っ越し、住所移転手続き等を2日間掛け何とかめどが付きました。このお二人、誰かが手を貸さないと動けない状態だったので、結果本人のためになったのではないかと思います。私の業務としては老人ホーム紹介ですが、入居までの諸処の手続等も出来る範囲でお手伝いします。今回お二人から感謝されたことで、疲れが取れました。