「認知症」という海 その3・・・老人ホーム紹介センター東海

老人ホーム紹介センター東海の小川です。認知症天国のわが日本のコスト面からみるデータがあります。

家族らによる無償の介護時間 24.97時間/週 1人の患者にかかる無償の介護コスト382万円/年とすごいコスト。

 アルツハイマー病の人の脳の中では、症状が現れる10年以上前からゆっくりとした変化が始まっている。最初はアミロイドβ、次にタウというたんぱく質が脳内にたまると、神経細胞が少しずつ死んでいく。そのため財布をしまったことを忘れて「盗まれた」と言ったり、食事を終えた数分後に「食べてない」と訴えたりするなど、直前の出来事も思い出せなくなる。「記憶障害で困るのは 未来の記憶」「過去の記憶を忘れると周囲は悲しいが、日常生活はそれほど困らない。未来の記憶を忘れると、悪気がないのに約束をすっぽかすなど、信頼を失う」だが認知症は、記憶が失われるだけの病気ではない。だんだん、自分が今いる時間や場所がわからなくなり、さらに症状が進むと、家族でさえ誰だかわからなくなる。排泄や食べること言った、基本的な営みができなくなる。恐ろしいことである。

では予防は可能?・・・今までの研究の中では、運動は脳内の血流が増えリスクを下げる可能性がある。野菜や果物が多く脂肪が少ない食事、質の高い睡眠・・・要は生活習慣病予防と同じである。個人的には認知症でない人を見ていると日常生活で好奇心旺盛い人、仕事(趣味・畑作業も含む)をよくする人は認知症が少ないように思います。

老人ホーム紹介で認知症の人と接することも多く自身関心が高いので、3回にわたって書いてみました。

今後認知症の研究が進み周りの正しい理解が進むこと、また地域でも対象の人を支える仕組みができること。そして効き目の高い医薬品が世界の研究者の力を開発されることを祈ります。

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