「認知症」という海 その2・・・老人ホーム紹介センター東海

老人ホーム紹介センター東海の小川です。

 今日は憲法記念日、最近憲法改正の話題がマスメディアの関心事となっています。憲法は誰のもの?政治家のもの?・・・・法律は国民が守らなければならないが、憲法は、国民が首相や大臣、国会議員など為政者に守らせる約束事。国民が変えたいと言わないのに偽政者が憲法を変えようと必死になるのは自らの政策をやりやすくすためか。・・・・認知症になっても基本的人権は担保されています。

 平均寿命は、第2次世界大戦前50歳ほどその後ペニシリンなどの抗生物質の登場で、感染症で亡くなる乳幼児は激減した。「不治の病」の代表だった結核もストレポトマイシンの登場で劇的に死亡率が下がった。脳卒中も、生活習慣病の知識や降圧剤の普及で大幅に減った。代わって現在、最も死亡率の高いのが、がんでもそれも定期健診による早期発見、抗がん剤の開発でさらに寿命が伸びた。その先待っているのが認知症、長生きすれば認知症リスクは高まる。認知症はそもそもがんや結核となどと違い、病気そのものではない。記憶障害や認知機能の低下など、様々な症状を合わせた状態を言う。日常生活に支障が出るかどうかは、家族や地域社会の受け入れ態勢や、対応の仕方に大きく左右される。現実にには、病院や施設をたらいまわしされたり、「問題行動」を薬で抑えられたりといったことが起きる。暴力や妄想などの症状は、言動をとがめられると悪化する。ご飯を食べたのを忘れたぐらいはかわいいもの。患者の心を無視するようなケアは、当事者にとってはつらいだけだ。とはいえ周りの家族、預かった施設の介護スタッフの苦労は大変なものです。認知症になっても憲法にあります「基本的人権・個人の尊厳」は大切にしなければ、いずれは自分自身の問題なのだから。

Page top